今回はTwitterで5万フォロワーのいるパティスリー・ラネージュさんのからお話をお伺いしました。オーナーシェフの小坂さんがパティシエになるまでからパティスリー・ラネージュをオープンするまでのどのようなことがあったのでしょうか?これからパティシエになりたいやはどうしたらいいかと考えている方にはぜひ一度ご覧いただきたい内容となっています。
札幌のパティシエ
小坂さん自己紹介
パティスリー・ラネージュのオーナーシェフをしています小坂と申します。
私は神奈川県の葉山町という海沿いの町に生まれました。
父は老舗のケーキ店に務めるパティシエで、母は同じお店で販売員をしていました。
幼い頃のアルバムを見ると、父が作ってくれた誕生日やクリスマスのケーキを前に満面の笑顔を見せる私達兄弟の姿が沢山ありました。
お父さんがケーキを作ってくれるご家族って素敵\(^o^)/
大人になってから、兄弟でお父さんのケーキの話ができるご家族ってあまりいないよね~。
この環境から、ラネさんの優しい世界が出来たのかな?
『特別な記念日やなんでもない日常の「ありがとう」にラネージュの洋菓子を』っていうラネさんのキャッチコピー、すごく納得\(^o^)/
札幌への転校
パティシエ小坂さんの小学校時代
父が地元札幌にて独立開業するのに伴い、私が小学校1年生の頃に家族で移住してきました。
開業してからは、学校が休みの時は家族総出で手伝いをして、クリスマスは泊まり込みでクリスマスケーキのイチゴを切ったり生クリームを立てたり、飾り付けなどをしていました。
学校の友達にクリスマスパティーに誘われても断るしかなく、その頃はイヤイヤ手伝いをしていたように思います。
ラネさんのクリスマースケーキ見てみてくださいね!
パティスリー・ラネージュ公式ホームページのトップページから、2020、2021年のクリスマスケーキのチラシが見られます!
皆が喜ぶ楽しく優しいデザインのケーキばかり!
欲張りなのでダブルショートだな、わたしは・・・
高校~パティシエの専門学校へ
高校への進学時は、ただ何となく進学校に進みました。
周りは大学進学希望者が大半で、私も漠然と大学に行くつもりでいました。
高3の春、進路希望調査の時、悩んでる私の姿を見た同級生のKくんとSくんが『ケーキ屋になりたいなら応援するから!』と専門学校のオープンキャンパスに付いて来てくれたんです。
受験に部活に忙しい時期に、そんなこと言ってくれる友達なんて中々いないですよね。
結局その時オープンキャンパスに参加した専門学校に進学し、2年間専門学校にて洋菓子、和菓子、製パンについて学びました。
自由に試作させてもらえたり店舗実習や新しい取り組みにも挑戦させてもらえたり、楽しい思い出しかありません。
大人になった今でも、K君S君とはSNSでは繋がっていますし、色んなステージで活躍している姿は今の自分を成長させてくれる刺激をくれます。
そうやって徐々にパティシエになる道を歩み始めたんですね。進路の後押しをしてくれるお友達・・・わたしにとってのラネさんもそんな存在です。
いつでも的確なアドバイスをくれて、優しく励ましてくれる。
どんなに忙しくても、優しさと思いやりを忘れないケーキ屋さんだから、お客さんがたくさん来るんだな~。
パティシエとして就職
専門学校在学中には年に数回、授業の一環で現場研修があります。
個人のケーキ店やホテル、企業の工場など実際に自分の目で見て、肌で感じて就職先を選ぶ上で重要なイベントです。
私はハナから独立をするつもりでしたので、個人店で色々な技術を学べるお店に就職したいと考えていました。
もちろん経営者になった今は福利厚生や労働環境を整えることも大事です。
ですが当時の自分にとって1番大事なことは自分が美味しいと思えるお菓子を作ることでした。
学生の身分でプロが作ったお菓子を批評するつもりはなくて、自分が好きか嫌いか。
それだけです。
かなりの件数食べ歩いて巡り会えたのが横浜の『ケーキハウスノリコ』でした。
ノリコのショートケーキを初めて食べて美味しさに衝撃を受けて、研修させてほしいとシェフにお願いし、研修中に働かせてほしい相談し内定をもらいました。
ケーキハウスノリコさんのHPに、ラネさんのブログ『こさかブログ☆』を発見!
ケーキハウスノリコでパティシエになったラネージュさんの顔はとても素敵な笑顔で、充実した毎日だったんだなぁって感じられます!
ジャパンケーキショー
マジパン部門で銅賞を獲得
20歳の春、横浜で一人暮らしを始め、途中で結婚して1年ほど藤沢市に住んだこともありましたが、最終的には12年間ケーキハウスノリコでお世話になりました。
入社当初はそこまで長く働くことになるとは思っていませんでした。
一般的にパティシエとして働いて将来独立を目指している方は数年単位でお店や、会社を移って経験値を蓄積していくことが多いです。
私も最初はそう考えていました。
ですが色んなお店のオープンのお手伝いに行かせていただいた時などに、自分の立ち位置やこれからの方向性をを確認してこのままで大丈夫と思えるようになりました。
ノリコ最後の年には全国規模のコンテストで、目標の一つであったジャパンケーキショーのマジパン部門で銅賞を獲得することが出来ました。
マジパン難しくて30秒で挫折したわたしが通りまーす
こんなに細かく、表情豊かでつやつやなマジパン、とても高度な技術がいるんだよ・・・
どれだけ練習したんだろう~!
一家が暖炉の前で楽しくクリスマスを過ごす様子が、鮮やかに想像できる、楽しさ満点の作品だよね(*’ω’*)
パティスリー・ラネージュ独立
2018年の冬、父から電話で、お店がある建物を取り壊すことになったから立ち退かなきゃならなくなった、と聞かされました。
元々北海道に帰って独立するつもりでしたが、父とは別にお店を構えるつもりでした。
ですが急遽そのような話を聞かせれたので妻とも相談し、じゃあ一緒にやろう!ということに決めました。
それからは経営、労務、税務のことを必死で勉強し半年後に北海道に戻り、物件を決め2019年9月に南郷18丁目にパティスリーラネージュをオープンさせました。
#札幌Twitter会との出会い
オープンして半年程でコロナ禍となりました。
当初はどのような対策が正解なのかわからず、お客様の少ない日も多くこのままじゃダメだと思いながらも、どうすればいいかわからない状況でした。
そのような折、南郷7丁目にある美春湯さんとお話する機会がありました。
元々先代のお店が近かったということと、中の方も僕と同じ時期に横浜のいらしたということですぐ仲良くなり、#札幌Twitter会のご紹介をしていただきました。
学生の頃からご縁に恵まれここまで生きてきました。
これからも#札幌Twitter会を通して色々な繋がりができていくことが楽しみです。
どうぞ色んなお店に遊びに行ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
札幌でオーナーパティシエという夢を果たしたラネージュさんは、クリスマス、バレンタイン、ひなまつり、母の日、、
一年中朝から晩まで忙しいケーキ屋さんさん。
なのに、札幌のSNSの仲間のことをとっても大切にしてくれるんです。
SNSの発信の仕方、毎日勉強させてもらっています。
これからもよろしくお願いいたします!